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ベリーの種類一覧!人気の果実を特徴・栄養・食べ方まで徹底解説

ベリーの種類一覧!人気の果実を特徴・栄養・食べ方まで徹底解説

小さくてカラフルなベリー類は、世界中で愛される果実のひとつで、口にしたことがある方も多いのではないでしょうか。イチゴやブルーベリー、ラズベリーなど種類は豊富で、それぞれに個性的な風味や健康に良い栄養が含まれています。

ベリー類の多くは甘酸っぱさと鮮やかな見た目が魅力で、生食はもちろん、ジャムやデザートにも大活躍です。本記事では、ベリー類のなかでも代表的な種類を挙げ、特徴や栄養、おすすめの食べ方を徹底解説します。

目次

ベリーの種類一覧!人気の果実を特徴・栄養・食べ方まで徹底解説

ベリー類の代表的な種類と特徴

ベリー類は多くの果実が知られており、イチゴやラズベリー、ブルーベリーなど見た目や味わいが多彩です。生食はもちろん、ジャムやスイーツ、ジュースなど幅広い食べ方が楽しめるうえ、アントシアニンなどの栄養素も豊富に含まれています。

ここでは、代表的なベリー類の種類と特徴を詳しくご紹介します。ベリー類の代表的な種類は次の通りです。

  • ストロベリー(イチゴ)

  • ラズベリー

  • ブラックベリー

  • ブルーベリー

  • グーズベリー(スグリ)

  • クランベリー

  • ビルベリー

  • ジューンベリー

  • アサイー

  • ゴジベリー(クコの実)

ベリーの種類①|ストロベリー(イチゴ)


科・属

バラ科オランダイチゴ属

和名

イチゴ

英名

Strawberry(ストロベリー)

主な栄養素

ビタミンC、葉酸、カリウム、食物繊維

カロリー(100gあたり)

31kcal

特徴

・甘酸っぱくジューシー

・低カロリー

食べ方

生食、デザート、ジャム、スムージーなど


ストロベリー(イチゴ)はベリー類のなかでも特に人気の高い種類で、一度は食べたことがある方がほとんどでしょう。ビタミンCが豊富で、100gあたり62mg(レモンが100gあたり50mg)と多く含まれ、美肌や免疫力アップ、風邪予防にも役立ちます。

葉酸やカリウム、食物繊維も多く、妊娠中の方や整腸を意識する方にもおすすめです。甘酸っぱく低カロリーなので、ダイエット中でも安心して食べられます。生食はもちろん、ジャムやスイーツ、ヨーグルトと合わせてもおいしく楽しめるベリー類です。

ベリーの種類②|ラズベリー


科・属

バラ科キイチゴ属

和名

ヨーロッパキイチゴ、木苺

英名

Raspberry(ラズベリー)

主な栄養素

ビタミンC、食物繊維、アントシアニン、エラグ酸

カロリー(100gあたり)

41kcal

特徴

・甘酸っぱく芳香があり

・赤い小粒の集合果

・ポリフェノール(アントシアニン)が豊富

食べ方

生食、スイーツ、ジャム、スムージーなど


ラズベリーはベリー類のなかでも人気が高く、バラ科キイチゴ属に分類されます。ヨーロッパキイチゴとも呼ばれ、鮮やかな赤色と甘酸っぱい味わいが特徴です。ビタミンCや食物繊維、アントシアニンなどの抗酸化成分を多く含み、美容や健康維持に効果が期待できます。

生食はもちろん、ジャムやケーキ、ヨーグルトのトッピング、スムージーなど幅広い食べ方で楽しめます。

ベリーの種類③|ブラックベリー


科・属

バラ科キイチゴ属

和名

ブラックベリー

英名

Blackberry(ブラックベリー)

主な栄養素

ビタミンC、食物繊維、葉酸、アントシアニン、エラグ酸

カロリー(100gあたり)

43kcal

特徴

・濃い紫色

・甘酸っぱい

・抗酸化成分が豊富

食べ方

生食、ジャム、スムージー、ヨーグルトやアイスのトッピングなど


ブラックベリーはベリー類のなかでも、濃い紫黒色と豊かな甘酸っぱさが特徴の種類です。100gあたり約43kcalと低カロリーで、ビタミンCや食物繊維、アントシアニンなどの抗酸化成分を豊富に含み、美容や健康維持、生活習慣病予防に役立つとされています。

生食はもちろん、ジャムやスムージー、ヨーグルトやアイスのトッピングとしても人気があり、さまざまな食べ方で楽しめる種類です。

ベリーの種類④|ブルーベリー


科・属

ツツジ科スノキ属

和名

ブルーベリー、ヌマスノキ

英名

Blueberry(ブルーベリー)

主な栄養素

アントシアニン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維

カロリー(100gあたり)

49kcal

特徴

・青紫色の小粒果実

・目の健康に良いアントシアニンが豊富

食べ方

生食、ジャム、スムージー、ヨーグルト、焼き菓子など


ベリー種のなかでも特に人気が高いブルーベリー。ツツジ科スノキ属に分類される、北アメリカ原産の果実です。青紫色の小さな実には、目の健康維持に役立つアントシアニンやビタミンC、食物繊維が豊富に含まれています。

100gあたり49kcalと低カロリーなことも嬉しいポイントで、美容や健康を意識する方にもおすすめです。生食のほかに、ジャムやスムージー、ヨーグルトや焼き菓子など幅広い用途も人気の理由です。

ベリーの種類⑤|グーズベリー(スグリ)


科・属

スグリ科スグリ属

和名

セイヨウスグリ、マルスグリ、オオスグリ

英名

Gooseberry(グーズベリー、グースベリー)

主な栄養素

ビタミンC、ビタミンE、食物繊維、カリウム

カロリー(100gあたり)

51kcal

特徴

・1~2cmほどの丸い果実

・緑~赤紫色で酸味が強い

・枝にトゲがある

食べ方

生食、ジャム、ゼリー、スイーツ、ソースなど


グーズベリーはスグリ科スグリ属に属し、ヨーロッパや北欧で広く親しまれている種類です。果実は1~2cmほどの丸い形で、熟すにつれて緑色から赤紫色に変化し、強い酸味とさわやかな甘味が特徴です。

ビタミンCや食物繊維が豊富で、健康や美容にも役立ちます。生食のほか、ジャムやゼリー、スイーツ、肉料理のソースなど幅広い用途で楽しめるベリーです。

ベリーの種類⑥|クランベリー


科・属

ツツジ科スノキ属

和名

ツルコケモモ、クランベリー

英名

Cranberry(クランベリー)

主な栄養素

ビタミンC、食物繊維、ポリフェノール、プロアントシアニジン

カロリー(100gあたり)

48kcal

特徴

・鮮やかな赤色

・小粒で酸味が強い

・抗酸化成分が豊富

食べ方

ジュース、ドライフルーツ、ジャム、ソース、ベーキングなど


クランベリーはツツジ科スノキ属に属する北米原産のベリーで、鮮やかな赤色と強い酸味が特徴です。ビタミンCやポリフェノール、プロアントシアニジンなどの抗酸化成分が豊富に含まれ、特に尿路感染予防に役立つことで知られています。

生食よりもジュースやドライフルーツ、ジャム、ソースなど加工品として利用されることが多く、健康的な食生活をサポートするベリーです。

ベリーの種類⑦|ビルベリー


科・属

ツツジ科スノキ属

和名

ビルベリー、セイヨウスノキ

英名

Bilberry(ビルベリー)

主な栄養素

アントシアニン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維

カロリー(100gあたり)

信頼できるデータが少なく、正確な値は不明

特徴

・青紫色で果肉まで色素が濃い

・酸味が強い野生種

食べ方

生食、ジャム、ジュース、アイス、サプリメントなど


ビルベリーはツツジ科スノキ属に属し、北欧を中心に自生する野生のベリーです。青紫色の小粒な果実で、果肉まで濃い色素をもち、アントシアニン含有量が非常に高いのが特徴です。

酸味が強く、ビタミンCが食物繊維も豊富なため、目の健康や抗酸化作用を期待してサプリメントにも利用されています。生食のほか、ジャムやジュース、アイスクリームなど幅広い用途で親しまれている種類です。

ベリーの種類⑧|ジューンベリー


科・属

バラ科ザイフリボク属

和名

ジューンベリー

英名

Juneberry(ジューンベリー)

主な栄養素

アントシアニン、マンガン、カルシウム、ビタミンB6、食物繊維

カロリー(100gあたり)

56kcal

特徴

・6月に赤~黒紫色に熟す

・抗酸化作用が高く、骨や目の健康にも役立つ

食べ方

生食、ジャム、パイ、スイーツ、ソースなど


ジューンベリーは北米原産のバラ科ザイフリボク属の果実で、6月に赤から黒紫色に熟すことが名前の由来です。アントシアニンやマンガン、カルシウムなどの栄養素が豊富で、抗酸化作用や骨の健康維持に効果が高いとされています。

果実は甘酸っぱく、完熟すると甘味が増します。生食はもちろん、ジャムやパイ、スイーツ、裏ごししてソースにするなど、さまざまな食べ方で楽しめるベリーです。

ベリーの種類⑨|アサイー


科・属

ヤシ科エウテルペ属

和名

アサイー

英名

Acai berry(アサイーベリー)

主な栄養素

ポリフェノール、鉄分、カルシウム、食物繊維、ビタミンE

カロリー(100gあたり)

61kcal

特徴

・ブラジル原産のスーパーフード

・濃い紫色

・抗酸化成分やミネラルが豊富

食べ方

スムージー、アサイーボウル、ジュース、ヨーグルトトッピングなど


アサイーは南米アマゾン原産のヤシ科の果実で、ベリーのなかでもスーパーフードとして注目されています。濃い紫色の果皮にはポリフェノールや鉄分、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれ、抗酸化作用が高いのが特徴です。

100gあたり61kcalと低カロリーで、スムージーやアサイーボウル、ジュース、ヨーグルトのトッピングなどさまざまな食べ方で人気を集めています。

ベリーの種類⑩|ゴジベリー(クコの実)


科・属

ナス科クコ属

和名

クコの実(枸杞の実)

英名

Goji berry(ゴジベリー)、Wolfberry(ウルフベリー)

主な栄養素

β-カロテン、ビタミンC、鉄分、亜鉛、食物繊維

カロリー(100gあたり)

349kcal

特徴

・鮮やかな赤色の小粒果実

・抗酸化成分やミネラルが豊富

食べ方

ドライフルーツ、スムージー、ヨーグルト、薬膳料理など


ゴジベリー(クコの実)はナス科クコ属に属し、古くから中国やアジア各地で健康食材として親しまれています。鮮やかな赤色の小さな実には、β₋カロテンやビタミンC、鉄分などの栄養素が豊富に含まれ、抗酸化作用や免疫力向上が期待できます。

カロリーは高めですが、少量でも栄養価が高いのが特徴です。ドライフルーツやスムージー、ヨーグルト、薬膳料理など幅広い食べ方で楽しめます。

ベリー類は低カロリーで栄養価が高い果物

ベリー類は低カロリーかつ栄養価の高い果物です。イチゴやブルーベリー、ラズベリーなどはビタミンCや食物繊維、ミネラル、抗酸化物質が豊富で、健康や美容をサポートします。ダイエット中でも安心して取り入れやすく、毎日の食生活におすすめの果物です。

ビタミンC|免疫力向上や美肌効果

ベリー類はビタミンCが豊富で、特にイチゴは100gあたり62mgと抜群の含有量を誇ります。ビタミンCは免疫力を高め、風邪予防や新陳代謝の促進に役立つ栄養素です。コラーゲン生成を助ける働きがあり、紫外線対策や肌の張りを保つサポートも期待できます。

体内の細胞や組織が活性酸素によって傷つけられると、そのはたらきが鈍くなり老化や疲労蓄積につながると考えられています。ビタミンCによって活性酸素を除去することで、疲労回復やアンチエイジング効果が期待できます。

引用元:やさしいLPS|ビタミンCは免疫力アップに欠かせない栄養素!身体に嬉しい効果がいっぱい

ラズベリーやグーズベリーにもビタミンCが含まれており、ベリー類を日常的に摂取することで手軽に健康と美容の効果が見込めます。

食物繊維|腸内環境を整える

ベリー類は食物繊維が豊富な果物としても知られています。

ベリー類はどれも体にいいが、なかでもラズベリーやブラックベリーは食物繊維が豊富。

引用元:Woman’sHealth|専門家が推奨する、食物繊維が豊富な10の食品

ラズベリーやブラックベリーは100gあたり6.5gもの食物繊維を含み、不溶性・水溶性の両方をバランスよく摂取可能です。食物繊維は腸内環境を整え、便秘解消や血糖値の上昇抑制、コレステロール低下など多くの健康効果が期待できます。

ベリーを日常的に取り入れることで、腸内環境の改善や健康維持に役立つはずです。

ミネラル|血圧調整に効果あり

ベリー類にはカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルがバランスよく含まれています。

ベリーはビタミンの他にもミネラルを含んでおり、その量は果実や野菜に匹敵します。

引用元:Arktiset Aromit|ベリーと栄養摂取

なかでもカリウムはナトリウムの排出を助け、血圧の調整に有効なことで知られています。ベリーだけでは一日に必要なミネラルを十分に摂取するのはむずかしいですが、日常的にとることで血圧を安定させ、生活習慣病予防にも効果が期待できます。高血圧が気になる方ははぜひお試ししてみてはいかがでしょうか。

抗酸化物質|ポリフェノールで老化防止

ベリー類にはポリフェノールをはじめとする抗酸化物質が豊富に含まれており、体内の活性酸素を中和して、細胞の酸化ストレスを防ぐはたらきがあります。特にブルーベリーやラズベリー、クランベリーといった種類は、アントシアニンやフラボノイドなどのポリフェノールが多く、老化防止や生活習慣病の予防に役立つことが科学的に示されています。


ブルーベリーの主なメリットのひとつは、抗酸化物質が豊富なこと。抗酸化物質は体をフリーラジカルから守る。フリーラジカルは環境的ストレスや加工食品に反応して体内の細胞から生成される廃棄物で、心臓病やガン、リウマチや脳卒中といった病気に関係していると言われている。

引用元:BAZAAR|科学的根拠があった!ブルーベリーの驚くべき11の健康メリット

フリーラジカルとは不対電子をもった原子や分子のことで、細胞ダメージの原因になると考えられています。

抗酸化物質が豊富なベリー類を日常的に摂取することで、フリーラジカルによるDNAの損傷やシワ・たるみなどの老化現象をおさえる効果が期待できます。ベリー類は、肌の老化防止や健康維持に役立ち、美容と健康両面で注目されている果実なのです。

生食から料理まで!ベリー類の多彩な食べ方

ベリー類は生のまま味わうだけではなく、スムージーやヨーグルト、サラダ、ジャム、ソースなど幅広い料理に活用できるのが魅力です。ここでは、ベリー類の多彩な食べ方を紹介します。季節や好みに合わせて、さまざまなアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。

紹介するベリー類の食べ方は、次の通りです。

  • 生食・トッピング

  • スムージー・ドリンク

  • ジャム・ソース

  • デザート・お菓子

  • サラダ・前菜

  • パン

  • 魚料理や肉料理

生食・トッピング


ベリー類はそのまま生で食べるのがもっともシンプルで、果実本来の甘酸っぱさやみずみずしさをダイレクトに味わえます。ブルーベリーやラズベリー、ストロベリーなどは軽く洗って皮ごと食べるのが基本で、果皮と果肉の間に豊富な栄養が含まれているため、健康面でもおすすめです。

フラボノイドは植物の葉、花、果実、茎、根などのほとんどの部位に存在しており、一般に果実では果肉よりも果皮に、茎や根でも表層部に多く含まれている。


引用元:農研機構|野菜の機能性研究の現状と今後の研究課題|4ページ

ヨーグルトやシリアル、パンケーキ、ケーキなどのデザートにトッピングすることで、彩りや食感のアクセントにもなり、見た目も華やかになります。朝食やおやつに手軽に取り入れて食べやすい食べ方といえるでしょう。

スムージー・ドリンク


スムージーやドリンクにするのも、ベリー類のおすすめの食べ方のひとつです。手軽に豊富な栄養素を摂取でき、冷凍ベリーを使えば、ミキサーで牛乳やヨーグルトと混ぜるだけで簡単に作れます。

甘味や酸味のバランスが良く、朝食や間食にもぴったりです。ビタミンCやポリフェノール、食物繊維などが効率よくとれるため、美容や健康を意識する方にもおすすめです。好みでバナナやはちみつ、チアシードなどを加えてアレンジも楽しめます。

ジャム・ソース


ベリー類はジャムやソースに加工することで、長期間保存しながら旬の味わいを楽しめます。ブルーベリーやラズベリー、ブラックベリーなどは砂糖と一緒に煮詰めるだけで手軽にジャムが作れ、パンやヨーグルト、ホットケーキなどのトッピングに最適です。

また、ジャムやフレッシュベリーを使ったソースは肉料理やデザートのアクセントにもなり、甘酸っぱい風味が料理全体の味を引き立てます。家庭でも簡単に作れるため、日々の食卓に彩りを添えるおすすめの食べ方です。

デザート・お菓子


デザートやお菓子作りにもベリー類は欠かせない存在です。見た目の華やかさと甘酸っぱい風味が特徴で、ブルーベリーやラズベリー、ストロベリーなどはケーキやムース、プリン、ゼリー、アイスクリームなど幅広いスイーツに使われています。

ミックスベリーを使えば、簡単なクッキーやパンプディング、レアチーズケーキなども手軽に作れ、季節を問わず楽しめるのも魅力です。ベリーの種類ごとに異なる味わいや食感を活かし、日常のおやつから特別な日のデザートまで、さまざまなレシピで活用されています。

サラダ・前菜


意外かもしれませんが、ベリー類はサラダや前菜に加えることで、彩りと爽やかな酸味をプラスできておいしく味わえます。いちごやブルーベリー、ラズベリーなどをベビーリーフやレタス、アボカド、ナッツ、チーズなどと組み合わせれば、栄養バランスもアップします。

ベリーの甘酸っぱさはドレッシングやバルサミコ酢とも相性が良く、食欲をそそる一品に仕上がるでしょう。冷凍ミックスベリーを使えば手軽で、前菜やパーティーメニュー、ワインのお供にもおすすめです。

魚料理や肉料理


ベリー類は魚料理や肉料理にも活用でき、甘酸っぱさが料理のアクセントになるのが魅力です。ブルーベリーやラズベリーを使ったソースは、鯛や鮭などのソテーにかけると、見た目も華やかで風味豊かな一皿に仕上がります。

スペアリブや鶏肉などの肉料理にもベリーソースがよく合い、バルサミコ酢や赤ワインと一緒に煮詰めることでコクと深みが増します。さまざまなベリーを使ったソースで、メインディッシュを幅を広げてみてはいかがでしょうか。

新鮮さを保つ!ベリー類の保存方法

ベリー類は鮮度が落ちやすいため、正しい保存方法を知っておくことが大切です。ここでは、新鮮さを保てるベリー類の保存方法について解説します。保存方法を工夫することで、ベリーのおいしさと栄養を長く楽しめます。

冷蔵保存はキッチンペーパーで包むのがコツ

冷蔵庫でベリーを保存する際は、キッチンペーパーで包んでからポリ袋や保存容器に入れるのが乾燥防止のコツです。ブルーベリーやラズベリーなどは常温だと鮮度が落ちやすいため、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

ラズベリーは水分量が多く、傷みやすい 果物のため、常温保存には適していません。室温に置いておくとすぐに柔らかくなり、カビが生えやすくなります。

引用元:おうちごはん研究所|「ラズベリー」の賞味期限はどのくらい?買った1週間後でも食べられる?見た目や腐っているサインは?正しい保存方法も詳しく解説!

傷んだ実を取り除き、水洗いは避けて保存することでカビや腐敗を防げます。キッチンペーパーが余分な水分を吸収し、果実の鮮度を約一週間程度キープできます。

冷凍保存は長期保存向き

ベリー類は冷凍保存することで、長期間鮮度と栄養を保て、食べきれない場合の保存方法としておすすめです。軽く洗ってから水気をしっかり拭き取り、小分けにして冷凍するのがポイントです。なるべく重ならないように並べておくと、ベリー同士がくっつきにくく、使うときに楽です。

冷凍保存なら半年ほど保存可能とされており、冷凍したベリーはそのままスムージーやデザート、ソース作りに活用できます。冷凍保存で美味しさを長持ちさせ、旬の味わいをいつでも楽しめるようにしましょう。

ジャムやソースで保存性アップ

ジャムやソースに加工することでベリー類は保存性が大幅にアップします。砂糖と一緒に煮詰めてジャムにすることで、冷蔵庫で数週間、冷凍庫で1ヵ月ほど保存可能です。ソースにして冷凍保存すれば、さらに長時間楽しめます。

手作りジャムやソースはパンやヨーグルト、デザートのトッピングにも最適で、旬のベリーを無駄なく活用できます。

新鮮なものを選ぼう!おいしいベリーを見分ける方法

ベリー類は種類ごとに見た目や食感、風味が異なりますが、どれも新鮮なものを選ぶことでおいしさを最大限に楽しめます。ここでは、おいしいベリーを見分けるポイントを解説します。粒の大きさや色づき、皮の張りなどを見極めて、新鮮なベリーを選びましょう。

ブルーベリー|大きな粒で張りとブルームの付着がある

新鮮なブルーベリーを選ぶ際は、次のポイントに注目しましょう。


  • 粒が大きくふっくらとしていて、果皮に張りがある

  • 「ブルーム」と呼ばれる白い粉がしっかりと付いている

  • 軸の付け根までしっかりと濃い青紫色になっている



ブルームは果実の鮮度を保つ天然成分で、雨や病気から身を守る役割があります。果皮にシワがあるものや、ブルームが取れてしまっているものは鮮度が落ちている可能性が高いため避けましょう。見た目や触感をチェックすることで、美味しいブルーベリーを見極められます。

ブラックベリー・ラズベリー|色が濃くツヤがある

ブラックベリーやラズベリーを新鮮に選ぶポイントは、次の通りです。

  • 全体の色が濃くツヤがある

  • 実がふっくらとして張りがある

  • みずみずしく、しんなりしていない


ラズベリーは果実全体が鮮やかな濃紅色、ブラックベリーは黒紫色にしっかり色づいているものが完熟で甘味が強くおすすめです。表面がしんなりしたり、やわらかくなっているものは鮮度が落ちているため避けましょう。

見た目の美しさやみずみずしさも重要な判断基準となります。色づきと張りに注意して選びましょう。

ストロベリー(イチゴ)|大粒で張りがありヘタの周りまで色づいている

新鮮なストロベリー(イチゴ)を選ぶポイントには、次のようなものがあります。

  • 大粒で果皮に張りとツヤがある

  • ヘタの周りまで均一に赤く色づいている

  • ヘタが反り返っている(みずみずしい証拠)



ヘタの近くまでしっかりと赤くなっているものは完熟しており、甘味も強い傾向があります。しんなりしていたり、ヘタがパサついたりしているもの、変色があるものは鮮度が落ちている可能性が高いため避けるのが無難です。

ベリー類共通のポイント

ベリー類全般に共通する新鮮さの見分け方は、実がふっくらとして張りがあり、色づきが鮮やかで濃いものを選ぶことです。表面がしんなりしたり、やわらかくなったりしているもの、カビや傷があるものは避けましょう。

みずみずしさや自然なツヤも重要なポイントです。ベリー類に共通するポイントをおさえることで、どの種類のベリーでも新鮮なものを選びやすくなります。

園芸に最適!栽培しやすいベリーの種類

ベリー類は家庭菜園でも育てやすく、初心者にも人気の果樹です。ストロベリーやラズベリー、ブルーベリーなどは比較的手間がかからず収穫の楽しみを味わえます。栽培しやすいベリーの種類は、次の通りです。

自分に合ったベリー栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

  • ストロベリー(イチゴ)

  • ラズベリー

  • ブラックベリー

  • ブルーベリー

ストロベリー(イチゴ)

ストロベリー(イチゴ)は家庭菜園でも人気が高く、プランターや畑、専用のストロベリーポットでも育てやすいベリーです。栽培の基本的な手順は次の通りです。

手順

ポイント

1.苗の準備と選定

10月頃に、葉先が枯れていない元気な苗を選ぶ

2.用土と容器の準備

・プランターやストロベリーポットに市販の野菜用培養土やイチゴ用培養土を用意

・鉢底石を敷くと水はけが良くなる

3.植え付け

・クラウン(根元の茎)が土に埋まらないように浅めに植え付ける

・苗はランナーと反対側が手前になるように向きを調整する

4.水やり

植え付け後はたっぷり水を与え、その後は土が乾いたら水やりする

5.越冬・管理

・寒さ対策に根元へ藁などを敷く

・早く出たランナーは切り取り、害虫対策も行う

6.人工授粉(必要に応じて)

・プランター栽培の場合は、筆や綿棒で花粉を雄しべから雌しべに優しくつけると実付きが良くなる

7.収穫

5~6月頃、赤く熟した実から順に収穫する


苗は10月頃に購入し、クラウン(根元の茎)が土に埋まらないよう浅めに植え付けるのがポイントです。水やりは土が乾いたタイミングで行い、寒さ対策として根元に藁を敷くと良いでしょう。初心者でも比較的簡単に育てられるベリーとしておすすめです。

ラズベリー

ラズベリーも初心者が育てやすいベリーで、鉢植えと庭植えのどちらにも適しています。栽培方法は次の通りです。

手順

ポイント

1.苗の選定

・苗は秋から早春(11月~3月)に購入し、休眠期に植え付ける

・茎が太く根がしっかり張っている元気な苗を選ぶ

2.用土と植え付け

・水はけの良い用土を用意し、鉢や庭に植える

・鉢植えの場合は鉢底ネットと鉢底石を敷き、用土を8割ほど入れる

・庭植えでは直径40cm、深さ30cmほどの穴を掘り、腐葉土や堆肥を混ぜた土で植え付ける

・植え付け後は枝の3分の1ほどを切り戻し、支柱を立てて誘引する

3.水やりと肥料

・鉢植えは表土が乾いたらたっぷり水やりをする

・地植えは定着後は基本的に水やりは不要だが、夏の乾燥時は注意

・肥料は元肥に堆肥や緩効性肥料を施し、追肥も適宜行う

4.収穫

夏から秋にかけて完熟した実から順に収穫する

5.剪定と誘引

・冬(11~12月)に枯れ枝や細い枝を剪定し、収穫後は古い枝を根元から切り取る

・新しいシュートは倒れないように支柱などで誘引する


ラズベリーの栽培では、水はけの良い用土を準備することがポイントです。鉢植えの場合は赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜると元気に育ちます。収穫は夏と秋の2回楽しめ、完熟した実は生食やジャム、スイーツにもぴったりです。

ブラックベリー

ブラックベリーは家庭でも育てやすく、園芸初心者にもおすすめのベリーです。栽培の手順は次の通りです。

手順

ポイント

1.苗の選定

・苗は秋から早春(11月~3月)に購入する

・太い枝が複数出ていて、葉の色が鮮やかな緑色のものを選ぶ

2.用土の準備

・水はけが良く有機質を多く含む土壌が理想的

・鉢植えの場合は果樹・野菜用培養土や、赤玉土7~8割+腐葉土2~3割で配合

3.植え付け

・地植えは直径、深さともに50cm程度の穴を掘り、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込む

・鉢植えは8号以上の鉢を使い、鉢底ネットと鉢底石を敷いてから土を入れて植え付ける

4.水やり

・植え付け直後や鉢植えは、土が乾いたらたっぷり水やりする

・地植えは根付いたあとは基本的に水やり不要だが、夏の乾燥時は注意

5.施肥

鉢植えの場合は生育期や収穫後に追肥する

6.収穫

夏から秋に完熟した実から収穫する

7.剪定と誘引

・冬(12~2月)に前年枝を2分の1~3分の1残して剪定する

・収穫後は実が着いた枝を根元から切り取り、新しいシュートは支柱などで誘引する


ブラックベリーの栽培は、日当たりと風通しの良い場所を選び、水はけの良い有機質たっぷりの土を用意しましょう。生育力が旺盛なため、地植えの場合は株間を1.5~2m程度明け、シュートは誘引して大切に育てます。果実は酸味が強いものもありますが、ジャムやジュースなどの加工に向いています。

ブルーベリー

ブルーベリーは家庭でも育てやすい人気のベリーで、鉢植えと地植えのどちらでも栽培可能です。11~3月頃の植え付け、6~8月に収穫となります。

手順

ポイント

1.苗の選定

・2年以上生育した苗が育てやすい

・植え付けは落葉期(11~3月)が適期

2.用土の準備

・ピートモスや腐葉土など有機質をたっぷり混ぜた酸性土壌を用意

・鉢植えはブルーベリー用培養土やピートモス主体の土を使う

3.植え付け

・地植えの場合は、直径、深さともに40~50cmほどの穴を掘り、株元が地表と同じ高さになるように植え付ける

・植え付け後は支柱で固定する

・異なる品種を2株以上植えると受粉しやすい

4.水やり

・乾燥に弱いため、夏場は水切れに注意する

・株もとにバークチップや藁を敷くと乾燥を防ぎやすい

5.施肥

・3月、6月、9月に油かすや化成肥料を少なめに与える

・酸性を保つために石灰質肥料は避ける

6.収穫

6~8月頃に完熟した実から収穫する

7.剪定と管理

・植え付け後は、込み合った枝や弱った枝を根元から切り取る

・樹高が1mほどになったら古枝や小枝を剪定し、強い枝を2~3本残す


ブルーベリーは酸性土壌を好むため、ピートモスや腐葉土などを使い、pH4.3~5.3の土壌を準備しましょう。日当たりの良い場所を選び、2品種以上を近くに植えると実が付きやすくなります。

乾燥に弱いため水切れに注意し、夏はマルチングで乾燥を防止するのもポイントです。

そもそもベリー類とは?概要と歴史を解説

ベリー類は、英語の「berry」に由来し、水分を多く含む小さな果実の総称です。イチゴやラズベリー、ブルーベリーなどが代表的で、古くから世界各地で親しまれてきました。ここでは、ベリー類の概要や歴史について詳しく解説します。

ベリー類の概要

ベリーとは、小さく多肉質・多水分で、しばしば食用となる果実の総称です。代表的なものはストロベリー(イチゴ)やブルーベリー、ラズベリーなどです。植物学的には「漿果(しょうか)」と呼ばれる果実の型ですが、一般的には丸くて甘酸っぱい小さな果実を広くベリーと呼びます。

多くのベリーはアントシアニンなどの抗酸化物質を豊富に含み、健康食品やスイーツ、ジャム、ジュースなどさまざまな形で親しまれています。

ベリー類の歴史!古代から食文化を支えてきた果実

ベリー類は古代から人々の食文化を支えてきた果実です。ラズベリーは古代ローマ時代にはすでにヨーロッパで栽培されており、ブルーベリーもアメリカ先住民が食用や保存食、医療目的として利用していました。ゴジベリー(クコの実)は中国で紀元前300年前から食用や薬用で用いられてきたといわれています。

中国では紀元前200年にクコに関する記載があり、中国医学においては「滋陰」(“陰”を養う)類の生薬としてもっとも多く利用されている素材の一つです。

引用元:Hassen|女帝の果実 クコの実

現代ではイチゴやブラックベリー、ブルーベリーなどが大規模に栽培され、ジャムやジュース、スイーツなど多彩な食文化に発展しています。

まとめ

ベリー類は、美しい色彩と豊かな風味、高い栄養素で古くから多くの人々に親しまれてきた果実です。ビタミンCや食物繊維、抗酸化成分であるアントシアニンが豊富で、美容や健康維持に役立つスーパーフードとしても注目されています。

イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーなど、種類ごとに異なる特徴や食べ方があり、日々の食卓やスイーツ、ジャムづくりにもピッタリです。本記事を参考に、ぜひお気に入りのベリーを見つけて、彩り豊かな食生活をお楽しみください。